感想

感想

【感想】『鳥がぼくらは祈り、』【四人が一つの視点】

島口大樹さんの『鳥がぼくらは祈り、』を読みました。 あらすじ 第64回群像新人文学賞受賞!高2の夏、過去にとらわれた少年たちは、傷つき躊躇いながら未来へと手を伸ばす。清新な感覚で描く22歳のデビュー作。日本一暑い街、熊谷で生まれ育ったぼくら...
感想

【感想】『推し、燃ゆ』【そりゃ話題になるわ】

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』の感想です。 第164回芥川賞受賞作で、大きな話題となりました。 著者の宇佐見りんさんは、当時大学生で、おそらくこのことも話題を呼ぶ要因だったのでしょうが、仮に宇佐見さんが社会人でも、老人でも、この作品は話題作...
感想

【感想】『逆転美人』【紙の小説だからこその仕掛け】

藤崎翔さんの『逆転美人』の感想です。 ネタバレなしで感想をお伝えしますのでご安心ください。 あらすじ 「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」飛び抜けた美人であるせいで不幸ばかりの人...
感想

【感想】『噛みあわない会話と、ある過去について』【目をそらしたくなる、他人事じゃなさ】

相手が何気なく放った一言を、一生忘れられないことがある。同時に、相手の心を傷つけてることってある。 この話を読んでる途中や、読み終わった直後は、いるよねえ、ずっと「アタシ悪くないもん! なに勝手に傷ついてんの?」みたいなスタンスのやつーって...
感想

【感想】『レモンと殺人鬼』【どんでん返し祭り】

くわがきあゆさんの『レモンと殺人鬼』の感想です。 あらすじ 十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。 しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、...
感想

【感想】村雲菜月『もぬけの考察』を読んで

村雲菜月さんの『もぬけの考察』の感想です。 『もぬけの考察』あらすじ 第66回 群像新人文学賞受賞作!この部屋の住人は、みんないなくなる? 都市の片隅にあるマンションの一室、408号室に入れ替わる住人たち――。奇想天外な物語が、日常にひそむ...