【十月】読んだ本まとめ

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月別まとめ

ちょっと遅くなりましたが、今月読んだ本をまとめます。

合計で13冊。


食堂かたつむり/小川糸

恋とともに何もかもを失い、そのショックで声まで失くした倫子は、ふるさとに戻り、小さな食堂を始める。お客様は一日一組。食堂は次第に評判を呼ぶように…。

([お]5−1)食堂かたつむり|ポプラ文庫 日本文学|小説・文芸|本を探す|ポプラ社より引用

小川糸さんの原点にして代表作。

出てくる食材がすべてこだわりぬかれています。そんなこだわりの食材で作られた料理はどれもおいしそうでお腹が減ってしまいます。

でも、この小説全体を通して思ったことは、ご飯がおいしそー……ってよりは、我々は自然がはぐくんだ命を、形を変えて取り入れることで生きるためのエネルギーにしているんだな、ってこと。

ただおいしいだけじゃなく、命の大切さや愛情のあたたかさを改めて知ることができる作品。

食堂かたつむり【電子書籍】[ 小川糸 ]

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恋の幽霊/町屋良平

あの特別な感情を文芸の最前線でアップデートする
新次元の恋愛小説

江國香織さん推薦
「言葉によって規定されてしまう前の、
繊細で野蛮できりのない‘恋’が、
容赦なく流れる時間のすきまからこぼれてくる。」

京、青澄、土、しき。
高校で4人は出会い、恋に落ちた。身体が発熱し、恋愛のぜんぶを出し尽くしてしまった。あの事件が起こるまでは――。

あれから15年。
歪な力関係の社内恋愛をつづける「京」
娘を家庭に縛り付ける毒親から離れられない「青澄」
貧しい大家族のなかで育った「土」
両親の死から心身に不調をきたし社会との接点を失った「しき」

「あけましておめでとう! 久しぶり。みんなどうしてる?」
大晦日に送られた京からのメッセージが、どん底のいまを動かしはじめる。

各紙誌の話題をさらった『ほんのこども』から1年8か月、著者のすべてを投入した最新長編

朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:恋の幽霊より引用

『1R1分34秒』で芥川賞を受賞した、町屋良平さんによる作品です。

仲良し四人組がお互いに恋してるという設定が好きでした。

正直難解で、独特な言い回しに慣れるのに時間がかかりました。

明るいとはいえず、胸が痛むような展開も多かったです。しかし、間違ったままでも、「わたし」は「わたし」で生きていく、というオチはよかったです。

恋の幽霊 [ 町屋良平 ]

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サメのおちんちんはふたつ/仲谷一宏

魚の中でもっともユニークな姿・形をもつサメ。
いったい何のために……?どうしてこんな形をしてるのか?

具体的な生物サメにこだわり、興味深い事例を満載して、サメ研究の第一人者が、専門家から一般読者までわかりやすく書き下ろした科学エッセイ。

ダイビングで見かけるサメから、いまだ未知なる深海のサメまでのふしぎな生態を解説しました。

サメのおちんちんはふたつより引用

タイトルの癖!!! ……でも事実なんですよね。

他にも、サメについて「へー!」となります。ずいぶん昔の本なので、今ではもっとわかってることは多いと思いますが、なかなか興味深いです。

平易な文体なので、読みやすいです。サメに少しでも興味のある方には、ぜひ読んでいただきたいです。

サメのおちんちんはふたつ ふしぎなサメの世界 [ 仲谷一宏 ]

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彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった/山下素童

どうしたら正しいセックスができるのだろう——

風俗通いが趣味だったシステムエンジニアの著者が、ふとしたきっかけで通い始めた新宿ゴールデン街。
老若男女がつどう歴史ある飲み屋街での多様な出会いが、彼の人生を変えてしまう。

ユーモアと思索で心揺さぶる、新世代の私小説。

彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった – 集英社より引用

どれがフィクションかわからないぐらいリアルで、もはやドキュメンタリーでした。

夜の世界を追体験できる本です。

彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった [ 山下 素童 ]

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最愛の/上田岳弘

「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と。」

久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。
だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。
望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。
今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める――。

愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。
「永遠の恋人」を描いてきた著者が最高純度で贈る、超越的恋愛小説!

最愛の/上田 岳弘 | 集英社 ― SHUEISHAより引用

とても難解でしたが、切ない気持ちになりました。

唯一愛してた女性との思い出を「おとぎ話」だとし、他の女との都合のいい関わり合いを「現実」としていることに一抹の哀しさがありました。

最愛の [ 上田 岳弘 ]

価格:2310円
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きみだからさびしい/大前粟生

全身が、きみで溢れた――令和最強の恋愛小説!

町枝圭吾、24歳。京都市内の観光ホテルで働いている。

圭吾は、恋愛をすることが怖い。自分の男性性が、相手を傷つけてしまうのではないかと思うから。
けれど、ある日突然出会ってしまった。あやめさんという、大好きな人に――。
圭吾は、あやめさんが所属する「お片付けサークル」に入ることに。他人の家を訪れ、思い出の品をせっせと片付ける。意味はわからないけれど、彼女が楽しそうだから、それでいい。

意を決した圭吾の告白に、あやめさんはこう言った。
「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」
ポリアモリーとは、双方公認で複数のパートナーと関係を持つライフスタイルのこと。

あやめさんにはもう一人恋愛相手がいるらしい。“性の多様性”は大事なのはわかるし、あやめさんのことは丸ごと受け入れたい……けれど、このどうしようもない嫉妬の感情は、どうしたらよいのだろう?
勤務先はコロナ禍の影響で倒産。お片付けサークルも、“ソーシャルディスタンス”の名のもと解散になった。
圭吾はゴミが溢れかえる部屋の中で、一日中、あやめさんに溺れる日々を始めるのだった――。

『きみだからさびしい』大前粟生 | 単行本 – 文藝春秋BOOKSより引用

男とか女とかじゃなくて、「きみ」だからいい。「きみ」だから好き。「きみ」だからさびしい。

わかるなあ……と思って読みました。でもその「好き」っていったいなんだろう。自分の枠にあてはめず、ありのままの相手を好きで、受け入れたくて、愛したいはずなのに、やっぱり自分だけを見てほしいと思ってしまう。ううん、ジレンマ。エモいだけじゃなくて、さびしい読後感。

きみだからさびしい [ 大前 粟生 ]

価格:1650円
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スイート・ホーム/原田マハ

幸せのレシピ。
隠し味は、誰かを大切に想う気持ち――。
うつくしい高台の街にある小さな洋菓子店で繰り広げられる、
愛に満ちた家族の物語。

香田陽皆(こうだ・ひな)は、雑貨店に勤める引っ込み思案な二十八歳。
地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を営む、腕利きだけれど不器用なパティシエの父、
明るい「看板娘」の母、華やかで積極的な性格の妹との四人暮らしだ。
ある男性に恋心を抱いている陽皆だが、なかなか想いを告げられず……。(「スイート・ホーム」)
料理研究家の未来と年下のスイーツ男子・辰野との切ない恋の行方(「あしたのレシピ」)、
香田一家といっしょに暮らしはじめた?いっこおばちゃん?が見舞われた思いがけない出来事(「希望のギフト」)など、
稀代のストーリーテラーが紡ぎあげる心温まる連作短編集。

スイート・ホーム|一般書|小説・文芸|本を探す|ポプラ社より引用

阪神不動産のタイアップ作品ということで、幸せな理想の暮らしが書かれています。悪い人が全然出ないヒューマンドラマ(しかも家族の)って、いまどき珍しいと思います。

とびきりのスイーツを食べたような、甘くて嬉しくて幸せな気持ちになりました。

スイート・ホーム (一般書 176) [ 原田 マハ ]

価格:1650円
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君がいない夜のごはん/穂村弘

人気歌人・穂村弘の
食べものエッセイ集!

菓子パンまみれのぐだぐだとした生活の中から産み出された、きらきらとした言葉の連なり。人気歌人・穂村弘の「食べもの」をテーマにした異色エッセイ集。料理ができず、味音痴で、飲食店にひとりで入れない、という著者の奮闘する姿には思わずニヤリとさせられるものの、「自分もそうかも??」と我が身をふり返ってしまうこと必至です!
■本書は、『きょうの料理ビギナーズ』の人気エッセイ「真夜中の電子レンジ」を中心にまとめたものです。

君がいない夜のごはん | NHK出版より引用

切ない感じのタイトルに惹かれて手に取った一冊。実際は切ないの「せ」の字もなく、むしろクスクスと笑えるエッセイ。

高級な食材とかはあんまりでてこず、むしろ牛乳や苺、菓子パンといった身近な食品が出てくるので親しみやすいです。

君がいない夜のごはん (文春文庫) [ 穂村 弘 ]

価格:814円
(2023/11/11 19:08時点)

わたしたちに翼はいらない/寺地はるな

同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている三人。4歳の娘を育てるシングルマザー――朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦――莉子。マンション管理会社勤務の独身――園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は、恨みとなり、やがて……。2023年本屋大賞ノミネート、最旬の注目度No.1作家最新長篇。

寺地はるな 『わたしたちに翼はいらない』 | 新潮社より引用

最近話題の作家、寺地はるなさんの作品。

人間の悪意をまざまざと見せつけられて、読むのがしんどかったです。でも読み終わった後には、自分のことが少しは受け入れられるようになりました。必要なのは翼じゃなくて、自分が「これが自分なんだ」と肯定できること。

たとえ何者にもなれなくてもいい。過去にされた仕打ちを許せなくたって、いい。

わたしたちに翼はいらない [ 寺地 はるな ]

価格:1815円
(2023/11/11 18:57時点)

おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典/今泉忠明(監修者)

笑えて、ちょっとためになる“ざんねん”な生き物の真実

世界には、すばらしい能力をもった生き物達がたくさんいますが、その一方で、「どうしてそうなった!?」と思わずにはいられない、ちょっとざんねんな部分もあるのです。この本では、一生懸命、なのにどこかざんねん……という愛らしい生き物達の姿を紹介します。

おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典|高橋書店より引用

大人気シリーズ、『ざんねんないきもの事典』の第二弾。

今回も笑いながら勉強させていただきました。

意外だったのはトラです。大きくて獰猛なイメージでしたが、狩りが下手くそだそうで。

みんな大好きハシビロコウもいました。やっぱり動かないことが取り上げられていましたが、動かない理由がわかります。

続ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ [ 今泉忠明 ]

価格:990円
(2023/11/11 18:57時点)

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典/今泉忠明(監修者)

笑えて、勇気をもらえる、“ざんねん”な生き物が続々登場

地球には、すごい能力をもつ生き物がたくさんいます。
でも一方で、思わず 「どうしてそうなった! ?」 とつっこみたくなる
ざんねんな面をもった生き物も存在するのです。

シリーズ第3弾となる本書では、
読者様からリクエストの多かった「植物」、理科の授業で習う「微生物」も仲間入りしてパワーアップ!

“自分で自分をくすぐって笑う”チンパンジー、
“とにかく高いところに登ろうとする”ヤギ、
“お酒をあびるとハゲる”ゾウリムシなど……
進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった生き物たちから、勇気をもらえること間違いなし!

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典|高橋書店より引用

引き続き、こちらも読みました。こちらは第三弾です。

前回までではほぼ見かけなかった微生物や植物も追加されていました。酒でハゲるゾウリムシには笑いました。学校では習うことがなかったけど、そうか、おまえ、そんな一面もあったのか……と。

ラッコなど、前にも登場したいきものの、新たな発見もすることができます。

続々ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ [ 今泉忠明 ]

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(2023/11/11 18:58時点)

ボッコちゃん/星新一

スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。

星新一 『ボッコちゃん』 | 新潮社より引用

人が死んだり殺し合ったり、なかなか物騒な話が多かったです。が、おもしろい。

風刺は、現代でも通じるところがあって、今に至るまで愛されているゆえんのひとつかと思います。

『白い記憶』が個人的なお気に入り。珍しく人が死んだりとかはないですが、ちゃんと驚ける内容です。

ボッコちゃん (新潮文庫 ほー4-1 新潮文庫) [ 星 新一 ]

価格:737円
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この夏の星を見る/辻村深月

この物語は、あなたの宝物になる。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

「この夏の星を見る」辻村深月 [文芸書] – KADOKAWAより引用

「この夏」だから離れた人がいる。できなかったことがある。

でも、「この夏」だから会えた人がいる、できたことがある。

今は五類になって、だいぶ小説とは状況が違うけど、コロナが騒がれていた当時のことを思い出しました。

私たちが当たり前にできていた部活とか修学旅行とか、コロナによって奪われた中高生は多かっただろうな……と。この話には、コロナに対する怒りややるせなさももちろんありました。

でも、それだけじゃなくて、だからこそ今なにをすればいいか、という前向きに考えること、オンラインにだからこそ出来た絆、あたたかさもあって、グッときました。

スターキャッチコンテストって、すごくいい響きですよね……。

この夏の星を見る [ 辻村 深月 ]

価格:2090円
(2023/11/11 19:00時点)

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