星新一さんの『ノックの音が』の感想です。
あらすじ
ノックの音とともに、二日酔いの男の部屋にあらわれた見知らぬ美女。親しげにふるまう彼女の正体は? いったい、だれのところへ、どんな人が訪れてきたのか。その目的は。これから部屋の中で、どんなことがおこるのか……。サスペンス、スリラーからコメディーまで、「ノックの音」から始まる様々な事件。意外性あふれるアイデアと洒落たセンスで描く15のショートショート。
星新一 『ノックの音が』 | 新潮社より引用
感想
物語が二転三転するので、目が離せませんでした。途中までは予想通りに進んでいても、ラスト数行で裏切られたりして。気が付けば読了していました。
どの話も『ノックの音がした。』から始まります。大方サスペンスやスリラーだった印象。ドアを開けた瞬間から、日常に戻れなくなってしまうのは恐ろしいですね。ノックの音に応対するのが怖くなります(笑)
コロナ療養中に読んでいたのですが、言葉もわかりやすくて、一話一話も短いのでしんどくなかったです。通勤通学や、隙間時間にいいかもしれません。
ショートショートの名手と名高い、星新一さん。さすがのおもしろさでした。いい作品はどれだけ時が経っていてもいいものなんだなあと。
他のショートショート集も読んでみたいです。
ノックの音が (新潮文庫 ほー4-33 新潮文庫) [ 星 新一 ] 価格:605円 |
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